資料情報
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概要
NRA078500130-001
原子力規制委員会は、本日(9日)、独立行政法人日本原子力研究開発機構(以下「JAEA」という。)から、材料試験炉※1(以下「JMTR」という。)の非管理区域への放射性物質の漏えいについて、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律に基づく報告を受けました。 本事象の発生に伴う外部への放射性物質の影響はありません。 ※1 原子炉の燃料、材料の耐久性及び健全性等の試験を行う研究炉
2012-11-09
1.JAEAからの報告内容
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11月8日、JMTRの非管理区域にある排水配管※2の健全性を確認する自主検査を実施していたところ、当該排水配管表面に水滴があるのを確認した。その後、同配管の漏えい箇所をシリコンテープで補修し、漏えいは停止した。 漏えいした水について、放射性物質の測定を行ったところ、微量の放射性物質を検出した。 このため本日(9日)、当該配管からの水滴は放射性物質を含む水であると判断し、原子力規制委員会に報告した。 ※2 JMTRの原子炉建屋等における手洗い水等を流す配管
2.施設の安全性への影響
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本事象は、非管理区域において放射性物質を含む水が漏えいしたものであり、当該配管の有する閉じ込め機能が喪失したものですが、これまでの事業者の確認によると、漏えいは微少なものであり、また、発見後直ちに漏えい箇所をシリコンテープで補修し、漏えいは既に停止しております。 また、施設内の排気モニタや放射線モニタに有意な変動はなく、外部への放射性物質による影響、作業員の被ばくは確認されていません。
3.原子力規制委員会の対応
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原子力規制委員会では、事業者から連絡があった以降、現地原子力保安検査官が、現場の処置状況など施設の安全状況や事業者の対応の確認を行っています。 本件は、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第62条の3に基づき報告を受けたものです。今後、事業者が行う原因究明及び再発防止策について、厳格に確認していきます。 INES※による暫定評価 基準1 基準2 基準3 評価レベル - - 0 0 評価概要: 今回の検査に用いた水が万が一全量漏えいすると仮定すると影響は大きくなるものの、今回の漏えいは微量であり、今後の事象の進展も考えにくいこと、漏えいが確認された配管はトレンチ内にあること、自主検査で漏えいが確認されていることなどから、INESレベル0の「安全上重要ではない事象」と評価。 ※ INES評価 INES(International Nuclear and Radiological Event Scale:国際原子力・放射線事象評価尺度)とは、原子力発電所等のトラブルについて、それが安全上どの程度のものかを表す国際共通指標。評価は3つの基準(基準1:人と環境、基準2:施設における放射線バリアと管理、基準3:深層防護)により行われ、最も高いレベルがそのトラブルの評価レベルとなる。評価レベルは、レベル0(安全上重要ではない事象)からレベル7(深刻な事故)まである。
参考
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お問い合わせ
NRA078500130-006
担当原子力規制庁担当:原子力防災課事故対処室室長:古金谷 敏之電話:03-3581-3352(代表)03-5114-2121(直通)担当:坂本、小澤