その他
北海道電力(株)から泊発電所3号機における運転上の制限の逸脱に係る報告を受領
ID: NRA078003004

1.北海道電力からの報告内容 2.原子力規制委員会の対応 平成30年11月9日9時34分、停止中の泊発電所3号機において点検を実施していた非常用ディーゼル発電機B号機(以下「3B-DG」という)の試運転のため、中央制御室から起動操作を行ったところ、起動しない事象が発生した。 原因調査の結果、非常用ディーゼル発電機制御盤(以下「制御盤」という。)内にあるリレー端子台(以下「端子台」という。)に接続される2本のうち、1本の端子に接続不良が認められた。 その後、同日15時30分に接続不良の端子を正しく接続したうえで、同日16時50分から試運転を再度実施したところ、正常に起動することを確認した。 これまで、定期試験や点検等で3B-DGは機能を確認できていたが、当該端子は制御盤製作時から取付不良であったと推定され、3B-DGの機能が要求されていた期間 (注2) において、3B-DGが動作不能となる可能性を完全には否定できないことから、保安規定第72条及び第73条 (注3) に定める運転上の制限を満足しているとは言えず、運転上の制限を逸脱していたと判断した。 本件については、平成30年11月13日、現地駐在の原子力運転検査官が現地確認等を行い、3B-DGの復旧措置の状況等について確認しております。 今後、本件については保安規定違反の疑義があるため、詳細に原因調査いたします。 (注1)運転上の制限 保安規定において、多重の安全機能を確保するため、予備も含めて動作可能な機器(ポンプ等)の必要台数等を定めているものです。一時的にこれを満足しない状態が発生すると、事業者は運転上の制限からの逸脱を宣言し、速やかに修理等の措置を行うことが求められます。 なお、それらの措置を講ずれば、保安規定違反に該当するものでありません。 (注2)泊発電所3号機において、保安規定適用後に初めてディーゼル発電機の待機要求が2基となった時から、3B-DG起動信号回路のリレー端子台に接続する端子において正しく端子穴にビスを通し締め付けが完了し、試運転が終了した時までの期間 (注3)保安規定第72条及び第73条には、原子炉の運転状態による非常用ディーゼル発電機の待機要求が運転上の制限として記載されている。

公開日
2018年12月07日
担当
原子力規制庁 原子力規制庁原子力規制部検査グループ 安全規制管理官(実用炉監視担当) 古金谷 敏之 担当:実用炉監視部門 吉野、武岡 電話(直通) 03-5114-2262 電話(代表) 03-3581-3352

実用発電用原子炉

北海道電力 泊発電所3号炉
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