事故・トラブル情報
汚染水貯留タンク(H4エリア)からの汚染水漏えい(東京電力(株)福島第一原子力発電所)
ID: NRA052000208
原子力規制庁は、本日(31日)、平成25年8月19日に発生した東京電力株式会社福島第一原子力発電所における汚染水貯留タンクからの漏えいについて、東京電力株式会社から原因と対策に係る報告書(補正)の提出を受けましたので、公表します。 今後、原子力規制庁としては、報告を受けた内容を厳格に確認する予定です。
原子力規制委員会は、本日(30日)、平成25年8月19日に発生した東京電力株式会社福島第一原子力発電所における汚染水貯留タンクからの漏えいについて、東京電力株式会社から原因と対策に係る報告書の提出を受けましたので、公表します。 今後、原子力規制委員会としては、報告を受けた内容を厳格に確認する予定です。
原子力規制委員会は、本日(6日)、平成25年8月19日に発生した東京電力株式会社福島第一原子力発電所における汚染水貯留タンクからの漏えいについて、東京電力株式会社から原因と対策に係る報告書の提出を受けましたので、公表します。 今後、原子力規制委員会としては、報告を受けた内容を厳格に確認する予定です。
原子力規制庁は、8月19日に発生した福島第一原子力発電所における汚染水貯留タンクからの漏えいについて、東京電力からの追加報告とIAEA へのINES 適用に関する確認結果を踏まえ、INES 評価(暫定)を見直しましたのでお知らせします。 1.IAEA への確認結果 本件を含む福島第一原子力発電所において原子力事故の収束に向けて応急措置として作られた施設のINES 評価上の取り扱いに係る論点についてIAEA に照会したところ、次の回答が得られました(別紙1、別紙2参照)。 【IAEA からの回答のポイント】 ・原子力事故の収束に向けて応急措置として作られた施設に対しても、INES は適用され得る。 ・福島第一原子力発電所H4エリアタンクにて発生した汚染水漏えい事象を福島第一原子力発電所事故とは切り離して検討することも選択可能。 2.INES評価(暫定)の見直し 原子力規制庁では、IAEA に確認の取れたINES 評価上の取り扱いに沿って、INESの適用と評価について見直しを行い、平成25年8月19日に実施した東京電力株式会社福島第一原子力発電所における汚染水貯留タンク(H4エリアタンク)からの漏えい事象のINES 評価(暫定)をINES レベル1からINES レベル3に修正しました。 (INES※による暫定評価) 基準1_基準2_基準3_評価レベル -_3_3_3 ※INES評価 INES(International Nuclear and Radiological Event Scale:国際原子力・放射線事象評価尺度)とは、原子力発電所等のトラブルについて、それが安全上どの程度のものかを表す国際共通指標です。評価は3つの基準(基準1:人と環境、基準2:施設における放射線バリアと管理、基準3:深層防護)により行われ、最も高いレベルがそのトラブルの評価レベルとなる。評価レベルは、レベル0(安全上重要ではない事象)からレベル7(深刻な事故)まであります。 参考:本件に関するINES評価の考え方 (1)東京電力株式会社からの報告内容 ・8月19日に発生した福島第一原子力発電所における汚染水貯留タンク(H4 エリアタンク)からの漏えいについて、H4 タンクエリアの堰内の溜まり水の分析結果は以下のとおり。 セシウム134 4.6×10 の1 乗ベクレル毎立方センチメートル セシウム137 1.0×10 の2 乗ベクレル毎立方センチメートル 全ベータ 8.0×10 の4 乗ベクレル毎立方センチメートル ・H4 タンクエリア内のタンクNo.5(H4-I-5)底部から水が広がっている状況を確認し、タンクNo.5(H4-I-5)の水位からタ ンク外に漏えいした汚染水の量は約300 立方メートルと推定。 ・なお、当該タンク付近の海につながる排水溝において高い空間線量が確認されたものの、当該排水溝の海側出口付近を含む港湾の外の海での放射能濃度の有意な上昇は確認されていない。 (2) INES 評価 東京電力株式会社から得られた(1)の追加報告を含めた本件事象に対してINES 評価基準を適用し、以下の評価を行いました。 ① 本件の特定原子力施設から漏えいした放射能の量は、漏えいした汚染水の放射能濃度と量から数千テラベクレル程度(Mo-99 換算)であり、これは「施設における放射線バリアと管理」に関する基準でレベル3に相当する。 ② また、当該施設において安全防護層が残されていなかったこと及び当該事象の最大の潜在的影響を考慮すると、「深層防護」に関する基準でレベル3に相当する。 ③ 「①」と「②」を評価した結果、INES レベル3に該当する。
原子力規制委員会は、本日(28日)、平成25年8月19日に発生した東京電力株式会社福島第一原子力発電所における汚染水貯留タンクからの漏えいについて、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第62条の3に基づき、事故故障等の状況及びそれに対する処置に係る報告書の提出を受けましたので、公表します。 今後、原子力規制委員会としては、東京電力株式会社が行う原因調査及び対策について確認していきます。
原子力規制委員会は、本日(19日)、東京電力株式会社から、福島第一原子力発電所における汚染水貯留タンクからの管理区域内漏えいについて、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律に基づく報告を受けました。 1.東京電力株式会社からの報告内容 福島第一原子力発電所において、8月19日、汚染水貯留タンク(H4エリアタンク)周辺に設置されている堰※の排水弁から水が堰外に出ていることが確認された。堰外に出ている水からの放射線量が高く、汚染した水の発生源は特定できていないもののタンク内の貯留水が漏えいしたことが否定できず、その水が堰外に漏えいしたと判断した。このため、原子炉施設の故障その他の不測の事態が生じたことにより核燃料物質等が管理区域内で漏えいしたと判断し、原子力規制委員会に報告した。 ※タンクから水が漏えいしても敷地内に漏れ出ることを防ぐためのコンクリート槽。 2.施設の安全性への影響 本事象は、管理区域内において放射性物質を含む水が漏えいしたものです。現在、汚染した水の発生源、漏えいによる汚染の程度等については調査中です。また、モニタリングポストに有意な変動はありません。 3.原子力規制委員会の対応 原子力規制委員会では、本日(19日)、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第62条の3に基づき報告を受けました。本件について、現地原子力保安検査官が、現場の状況などの確認を行っています。また、原子力規制委員会から、東京電力に対し、以下の指示を行っています。 ・漏えい箇所の早期特定 ・H4タンクエリア周辺のモニタリング監視強化 ・漏えいに対する応急対策実施後を目安として汚染土の回収 今後、事業者が行う原因究明及び再発防止策について、厳格に確認していきます。 (INES※による暫定評価) 基準1_基準2_基準3_評価レベル -_-_1_1 評価概要: 漏えい原因や漏えい量がまだ確定できていないが、汚染水が敷地内に漏えいしたことから、INESレベル1の「逸脱」と評価。 ※INES評価 INES(International Nuclear and Radiological Event Scale:国際原子力・放射線事象評価尺度)とは、原子力発電所等のトラブルについて、それが安全上どの程度のものかを表す国際共通指標。評価は3つの基準(基準1:人と環境、基準2:施設における放射線バリアと管理、基準3:深層防護)により行われ、最も高いレベルがそのトラブルの評価レベルとなる。評価レベルは、レベル0(安全上重要ではない事象)からレベル7(深刻な事故)まである。